Plasticsurgery形成外科の役割

形成外科の役割

形成外科では、体の表面組織に生じた異常や変形、欠損に対して、いろいろな手法や技術を用い、機能はもとより形態的にもより正常に、より美しく「形成」する外科です。似た名称の科として整形外科がありますが、形成外科とは役割が異なります。
当院では外傷や熱傷の治療、皮膚の小手術などを行っております。

Disease形成外科で扱う主な症状
・疾患

できもの(皮膚腫瘍)の手術

ほくろやいぼなどの皮膚腫瘍や脂肪腫などの皮下腫瘍まで日帰り手術で対応いたします。できものは特に悪性腫瘍(皮膚がん)との鑑別が大切です。
外科的切除が基本ですが、生じている場所や形状によって傷跡などをより目立たなくさせるためにレーザー治療(自費)なども相談させていただきます。ご本人にとって一番良い治療法を提案させていただきますのでまずはご相談ください。

やけど(熱傷)

やけどは日常生活において非常によく見られる外傷の一つです。
ポットのお湯、お茶などの飲み物、スープ類など高温の液体によるやけどが多く、ストーブやアイロンなどへの接触によるものも見られます。
やけどはその症状によって1度から3度に分けられますが、いずれの場合も初期の対応がとても大事です。軽症だと思ってもご自身で判断することなく、すぐに患部を冷やしましょう。数十秒~数分程度で止めてしまう方も多いようですが、熱傷は皮膚の奥の組織をじわじわと壊していきます。15分~30分程度は水道水を流し続けることを勧めます。
当院では外用薬の使い分け、場合によっては抗菌剤内服薬を使用してやけどを治療しております。なるべく痕にならないよう、最適な治療方法を提案させていただきます。受傷後早めにご来院ください。

外傷(擦り傷、切り傷)

日常生活を送っていると、誰もがケガをする可能性があります。ケガの種類としては転んだときなどに皮膚の浅い部分が擦りむける「擦り傷(擦過傷)」、鋭利な刃物やガラス片などで傷がつく「切り傷(切創)」、何かにぶつかるなどして皮膚が裂ける「裂挫創」などがあります。
切り傷は早めであれば縫合できます。咬創など、感染のリスクがあると考えられるときは、抗菌剤の服用、抗菌作用のある外用薬などが必要な場合があります。傷の状態によって処置の方法が変わりますのでそれぞれに合った方法をご説明いたします。
傷跡をゼロにはできませんが、できる限り目立ちにくくすることは可能です。お気軽にご相談にいらしてください。

粉瘤

粉瘤(ふんりゅう)はアテロームとも呼ばれます。皮膚の皮が毛穴の奥で袋を作ってしまい、中に老廃物や皮脂が溜まった半球状の良性腫瘍です。中央部には黒点状の開口部があり、強く圧迫すると、開口部から臭くてドロドロした内容物が排泄されることがあります。いつの間にかできて、自然に小さくなることもありますが、少しずつ大きくなって目立ってくるケースもあります。
治療法としては手術で取り除くことが基本です。粉瘤を放置しておくと感染の危険があるので化膿する前に摘出するのが望ましいです。いったん化膿して袋の中に膿がたまった場合は、皮膚を切開して中の膿を排出する必要があります。
大きくなってから摘出すると傷の跡も目立ちやすくなるため、粉瘤に気付いたらむやみに触らず早めに病院を受診しましょう。

傷痕に対する治療

傷を負った後、治った傷跡が目立ったり盛り上がったりすることがあります。
傷をゼロにすることはできませんが、少しでも傷が目立たなくなるように手術や飲み薬、貼り薬、局所注射など提案させていただきます。