美容皮膚科

一般的な皮膚科の保険診療は皮膚疾患の治療を目的としているのに対し、美容皮膚科では保険診療のみでは対応しきれない様々な肌のお悩みに対応しており、全額自費診療となります。
当院でもご希望に応じて対応させていただきますのでお気軽にご相談ください。

Cosmetologyイボとり

炭酸ガスレーザー

当院ではイボとりをご希望の方にCO₂レーザーで対応しております。CO₂レーザーは、水に吸収され反応する波長(10,600nm)により、水分を持った皮膚組織で熱反応を起こし、それにより蒸散による患部の組織除去や切開を可能にした医療レーザー機器で、近年では様々に進化した機器が登場しています。イボだけでなく、ほくろなどのできものにも有効な治療法です。当院では皮膚科専門医が診察し、患者にとって最良の治療を提案させていただきます。

CO₂レーザーのポイント

メスによる切除より傷跡が残りにくい傾向です。
出血が少なく、治癒にかかる時間も短くなっています。

リスクなど

痛み

局所麻酔注射を使用するため、注射時の痛みがあります。

治療間隔

取り切れれば1回の施術で終わります。大きいもので一度に取り切ろうとすると跡が目立つ恐れがあるような場合には複数回に分けて除去することもあります。

副作用

施術後は創部が上皮化するまで赤みが残りますがその後の適切な処置により徐々に目立たなくなります。

Cosmetologyしみとり

Qスイッチルビーレーザー

当院では、しみとり治療にQスイッチルビーレーザーと光治療(IPL)の2つの方法を用いています。

Qスイッチルビーレーザーは、波長694nmのレーザーを照射することで、皮膚の表面にあるメラニン色素を破壊する治療法です。しみだけでなく、ほくろやタトゥーなどの黒い色素病変に有効です。太田母斑や異所性蒙古斑、外傷性異物沈着症、扁平母斑などは保険適用になりますのでご相談ください。

光治療はintense Pulsed Light という特殊な光で複数の色素に反応をおこし、シミや赤みなどの肌トラブルを同時に改善し、コラーゲンなどを作り出す線維芽細胞の働きを活性化させ、皮膚の内側から改善を図る治療です。特殊な光を肌に照射すると、皮膚に存在する黒い色素や赤い色素に吸収されます。表皮層のメラニン色素に反応させ、広範囲のしみやくすみ、そばかすを、赤い色素に反応させニキビの改善やニキビ跡を薄くします。毛細血管にも影響をもたらすため、赤ら顔や赤みのあるニキビ跡にも効果が期待できます。また肌のコラーゲンにも作用し、肌のはり、小じわ、毛穴も改善します。回数を重ねることで肌全体の悩みをトータル的に改善していくことができます。

しみとり治療のポイント

Qスイッチルビーレーザー

強い出力のレーザーで濃いシミなども一回の施術で薄くすることが可能です。
施術後一時的にかさぶたを形成するため1−2週間ほど色が濃くなるダウンタイムがあります。

光治療(IPL)

複数の波長の光を当てることで黒い色素だけでなく赤い色素の病変にも効果があります。
レーザーに比べて出力が弱いため、効果が出るまで複数回の処置が必要なことがあります。
施術後のダウンタイムが短く済みます。

リスクなど

痛み

いずれもゴムに弾かれたような痛みがあります。冷却などで対応しますが、ご希望に応じて麻酔クリームもご用意しております。

治療間隔

Qスイッチルビーレーザー:1回の施術で取り切れない場合は複数回に分けて除去します。その場合、3カ月程度間隔をあけて行います。
IPL:肌の状態にもよりますが、3~4週間毎に5~6回の治療を受けていただくと効果的です。

副作用

Qスイッチルビーレーザー:まれにレーザーを当てることにより炎症を惹起し炎症後色素沈着といって色が濃くなってしまうことがあります。
IPL:光を浴びる治療のため施術直後は、顔に赤みなどがみられます。沈着していたメラニンが浮いてかさぶたとなります(かさぶたは次第に剥がれます)。

CosmetologyLED治療

LED治療

医療用の高輝度/高出力LED(発光ダイオード)マシンを使って、肌に適した波長の光を照射する治療です。
青、赤、白の3つの波長があり、目的に応じて単独または複合して照射します。
従来のレーザーや光治療のような痛みや赤みがなく、安全性に優れています。
照射によりコラーゲンの生成、発毛、ニキビ菌の殺菌、皮脂腺の破壊、表皮ターンオーバー促進等の効果が期待できます。

LED治療のポイント

1回の施術は目的に応じて5~20分程度と短時間で終わります。
ダウンタイムがなく、当日から普段の生活が送れます。

リスクなど

痛み

特にありませんが、出力が高いと熱を感じることがあります。

治療間隔

週1~2回の治療を続けて受けることを推奨しています。効果には個人差がありますが5~10回続けることで効果を実感しやすいです。

副作用

まれに赤みや日焼け(青色波長)がありますが、数日でおさまります。

Cosmetologyたるみ治療

HIFU(High Intensity Focused Ultrasound)

当院では、たるみ治療に高密度焦点式超音波治療法(HIFU:High Intensity Focused Ultrasound)とヒアルロン酸注射を提案しています。

HIFUは、表面の皮膚にダメージを与えずに、皮下組織や筋膜などの目的とする深さの層にのみ焦点をあてた超音波を照射して、熱によって肌を内部から引き締め、引き上げます。

ヒアルロン酸は私たちの体内に広く存在する高い保水力を持ったゼリー状の物質です。ヒアルロン酸注入治療とは、加齢によって骨がやせることで生じたしわやたるみなどの改善を目的として皮内や皮下、骨膜上などにヒアルロン酸を注入してボリュームアップさせる治療法です。

たるみ治療のポイント

HIFU

特にあご下のたるみや二重あごなど、フェイスラインの改善に有効です。また、ほうれい線や目元・まぶたのたるみに対しても改善効果が期待できます。痛みに弱い方は出力を調整して対応させていただきます。部位にもよりますが1回の施術で3か月~6か月ほど効果が持続します。

ヒアルロン酸

骨が痩せたり、緩んだ靭帯によって老けたような印象をボリュームアップすることで自然なかたちで若返ります。部位によって1本~3本くらいの量を使用します。使う製品によって差がありますが1年~2年くらい効果が持続します。

リスクなど

痛み

HIFU:部位によって入る熱のために皮膚の奥を針でチクチクと刺したような痛みがあります。
ヒアルロン酸:穿刺時の注射で刺される痛みがありますが局所麻酔が混ざっているため注入後の疼痛はあまりありません。

治療間隔

HIFU:頬やフェイスラインなどは3~6か月の間隔をあけて行います。目の周りや首などは1~2か月の間隔をあけて行います。
ヒアルロン酸:注入すると1~2年ほど効果が持続します。必要に応じて追加したり他の部位に行うことができます。

副作用

HIFU:施術後に数日赤みや鈍痛が残ることがあります。
ヒアルロン酸:内出血や非常に稀ですがアレルギー反応や血管閉塞があります。

Cosmetologyエレクトロポレーション

エレクトロポレーション

エレクトロポレーションは、高電圧の電気信号を使用して、微小な穴を皮膚の細胞膜に作り、有効成分を浸透させるための美容治療法です。通常の外用に比べて、より深い層まで有効成分を浸透させることができるとされています。従来のイオン導入では難しかった分子の大きい成分(ヒアルロン酸やコラーゲンなど)も効率的に肌の奥に浸透させる施術となっており、エレクトロポレーションの浸透力はイオン導入の約20倍と言われています。

エレクトロポレーションのポイント

針を使用しないため赤みや腫れが生じにくい施術です。
肌の悩みや状態に合わせて導入する成分を選べ、有効成分を深い層まで浸透させることができるため肌の若返りが期待できます。

リスクなど

痛み

場合によってはピリピリとした痛みを感じることがあります。

施術間隔

1~2週間毎を目安に4~6回程度施術を受けていただくとより効果が実感できます。

副作用

稀なケースではありますがアレルギー反応、赤みやかゆみなどが発生する場合があります。

Cosmetology脱毛

当院ではアレキサンドライトレーザー/ダイオードレーザー/YAGレーザーの3波長の脱毛器をご用意しております。いずれも熱破壊式のため、毛包にある色素であるメラニンに吸収され、吸収された光エネルギーが熱に変換されて毛包周辺の組織を破壊し毛が再生することを防止します。レーザーによってメラニンへの反応のしやすさや深達度が異なるため、部位や毛の状態に合わせて適切なレーザーを提供させていただきます。レーザー脱毛は、通常数回の施術を行うことで効果が得られます。

  • 医療脱毛機
  • 医療脱毛機
  • 医療脱毛機

当院のレーザー脱毛のポイント

比較的疼痛が少なく施術可能です。
個人の状態に合わせて設定を調整して一番良い出力を提案します。

リスクなど

痛み

皮膚が薄い部位などは痛みを感じることがあります。

施術間隔

標準的な治療は約1〜2ヶ月毎に1回で、1年程度が目安になります。

副作用

施術部位の赤みや硬毛化(かえって毛が太く硬くなる)、やけどなどの可能性があります。

Cosmetologyケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、肌の表面を化学的に剥離することで、シミ、シワ、ニキビ跡、肌のくすみなどの肌のトラブルを改善するための美容皮膚科治療法です。
ケミカルピーリングでは、様々な強度の化学薬剤(サリチル酸、グリコール酸、乳酸などの酸性の薬剤)を使用して、肌の表面の古い角質を剥がし、新しい肌細胞の生成を促します。これにより、シミやシワを薄くし、肌の明るさや滑らかさを改善することができます。
ケミカルピーリングの強度には、浅いものから深いものまで様々な種類があります。浅いピーリングは、肌表面の古い角質を除去するだけで、施術後すぐに日常生活に戻ることができます。一方、深いピーリングは、肌の深部にまで作用し、施術後にしばらくの間、肌の赤みや腫れが生じることがあります。
施術後には日焼けを避けるなどのアフターケアが必要です。

ケミカルピーリングのポイント

お肌のターンオーバーを正常化し、毛穴を引き締めます。
「しみ」や「くすみ」を薄くしていきます。

リスクなど

痛み

施術中は、多少ピリピリとした感覚がある場合があります。

治療間隔

2~3週間毎、3回程度の定期的な施術を推奨しています。

副作用

数日、赤みや乾燥が残ることがあります。

Cosmetologyダーマペン

ダーマペンは、細かい針を備えた電動の美容器具で、肌の表面に微細な穴を開けることで、肌の再生を促す美容皮膚科治療法です。肌に微小なダメージを与えることよって自己修復機能を働かせ、コラーゲンやエラスチンなどの重要な成分を生成し、肌の再生を促します。また、微細な穴を通じて、美容成分を浸透させることができるため、肌の保湿や美白などの効果を高めることができます。針の長さを調整することができ、肌の状態に合わせて適切な長さを設定します。施術の前には、麻酔クリームを外用し痛みを軽減します。
ダーマペンは、ニキビ跡、シワ、たるみ、くすみなどの様々な肌トラブルに効果的です。

ダーマペンのポイント

肌のターンオーバーを正常化し、コラーゲン生成を促進します。
お肌の症状やお悩みに応じて、針の長さや美容成分を調整できます。

リスクなど

痛み

麻酔クリームまたは麻酔テープを使用することで、痛みを抑えることができます。

治療間隔

1回でも効果は期待できますが、3~4週間毎、計3~6回程度行うことを推奨しています。

副作用

治療後、ヒリヒリとした痛みが出る場合があります。長い針を使用した場合、数日から1週間程度、痛みや赤みなどが出る場合があります。

Cosmetologyボトックス

ボトックスとは、ボツリヌス菌から作られた神経伝達物質の一種を、局所麻酔下で筋肉に注入することで、筋肉の収縮を抑制し、しわやたるみを改善する美容皮膚科治療法です。
筋肉の収縮を抑制することによって、額や眉間、目の周りなどの表情筋の動きを制御し、表情によってできるしわやたるみを予防、改善することができます。エラ周りの筋肉(咬筋)が発達して張ってしまっている場合、ボトックスによって筋肉のはたらきを抑制することで、エラ張りが解消し、すっきりとしたフェイスラインをもたらし、小顔効果も期待できます。また、汗腺を抑制する作用もあるため、多汗症の改善にも利用されます。

ボトックス注射のポイント

1回の施術は1部位5分程度と、短時間で終わります。
ダウンタイムがほとんどなく、当日から普段の生活が送れます。
メスを使わず(切らず)に簡単にしわを解消できる治療法です。

リスクなど

痛み

皮内や皮下に注射する痛みがあります。冷却等で対応しますが、ご希望により麻酔テープやクリームを使用します。

治療間隔

効果は2~3日後に出現し10日ほどでピークに達します。1回の注射で4~9ヵ月ほど持続し、だんだんと戻っていきます。

副作用

稀に注射部位に内出血、周辺部に赤みが出ることがあります。これらは通常は一過性のもので、1週間ほどで目立たなくなります。
注入量や注入箇所によっては、表情の自然さが失われることがあります。
まれに注射部位周辺の筋力低下が生じることがあります。
まれにアレルギー反応が生じることがあります。
非常にまれに、まぶたの下がり、二重あごなどの副作用が現れることがあります。

Hyaluronic Acidヒアルロン酸

ヒアルロン酸は人間の体の中にもともとあるムコ多糖類という成分で、水分を保持する役割を持っています。ヒアルロン酸製剤を皮下や骨膜上に注入することでシワや凹みを改善できます。目的や部位によって硬さの違うヒアルロン製剤を使い分けます。

ヒアルロン酸注射のポイント

ダウンタイムがほとんどなく、当日から普段の生活が送れます。
メスを使わず(切らず)にたるみを解消できる治療法です。

リスクなど

痛み

注射する痛みがあります。

治療間隔

効果の持続は12~24か月ほどです(製剤・個人差・部位による差があります)。合併症が生じたり、変化した外見に不満足であった場合は溶解剤(ヒアルロニダーゼ)を使用することができます(修正は有料になります)。

副作用・合併症

処置後一過性に膨らむ可能性があります。
注射部位に内出血を生じる可能性があります。これらは通常は一過性のもので、1週間ほどで目立たなくなります。
まれにアレルギー反応を生じることがあります。
非常にまれですが血管内に薬剤が入ることで血管閉塞が起こり皮膚壊死・失明・脳卒中などを起こすことがあります。